表具師店長の日記

本金屏風の穴埋め (^^♪

 本紙の穴塞ぎ作業。

今回は本金箔を施した屏風の本紙の修理作業についてお話しします (^^♪

以前も穴塞ぎについては店長日記に記載しております。

その時の穴塞ぎは、本紙の不要な部分を利用して穴をふさいだケース

不要な部分が無いので、似たような紙を利用して塞いだケースをご紹介しました (^^)/

紙の場合は、後から色を入れて分かり難くする事が可能ですが、金紙の場合は色を入れて分かり難く

する事が難しいので、塞ぐ金紙を選定するのが重要になってきます (^^)v

幸い当店には色んな時代の金紙が残っております (^^♪

と言うのも 当店は昨年100周年を迎えました。その間に沢山の修理をしており、その過程で残してきた

金紙には色々なものがあるからです (^^)/

本金箔の場合の金は、純金であることは少なく、銅などを加えて金自体の色を変えていることが多く

有ります。

そこで大事なのが、色合わせになってきます。

今回の金紙は、少々黄色っぽかったので、それに近い紙を探しました。

 

そして紙が決まると、今度は傷んだ部分をカッターで切り抜きます。

そのまま裏から穴を埋める金紙を貼れば良い様なものですが、そうすると本紙の厚み分が影となって

穴の部分が目立ちます・・・

折角色合わせをしたのに、影が目立っては元も子も有りません。

そこでその影を無くす為、カッターで切り抜いた部分の紙を薄くそぎ落とし、厚みを極限まで無くします…

こうする事で影が目立たなくなり、遠目に見ると違和感がなくなります ヽ(^o^)丿

 

 

 

この技術を応用して作業した店長日記もご覧ください (^^)/

表具師の仕事は、本当に色々あります (^^)v

折に触れ紹介していきますね ヽ(^o^)丿


2024/3/26 書く




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奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗 高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。
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