表具師店長の日記

涅槃図の修理 途中経過 Part3

5月25日に 『 涅槃図の修理 途中経過 Part2 』 を書いてから、早くも2カ月近く過ぎてしまいました・・・

これは、前回と同じ書き出しになってしまいましたが、中々前に進みませんねぇ~ (^_^;)

と言っても、6月14日にはこの作業が完了していたので、前回から1ヶ月足らずという事ですか (^^♪

店長日記に上げるのに、時間が掛かってしまいました (^^ゞ

今回は、Part3 として、本紙部分を4分割したうちの 下の部分2ヵ所の修理が終わりましたので

報告します (^^)v 

【 上の2枚を 修理しました! 】

終わりましたと言っても、折り伏せは まだ入れる事が出来てないのですが・・・ (^_^.)

作業工程は 前回と同じで、皺だらけの本紙に湿りを入れ し皺を伸ばして広げていきます。

そして、裏打紙をはがし 破れていたところに かすがい を入れ 再度裏を打ちます。

この間に 両面から紙ではさみ 充分の湿り気を与えて、あく抜きも同時に行います (^^)/

裏打ちした本紙は、すぐに仮張りに掛けず 素干しし、乾いてから再度湿りを入れて仮張り

に掛けました (^^♪

【 写真は、左側部分の裏表ですが、折れ・欠損・後からの修理 が沢山有ります 】
【 大きな本紙の裏打ち紙をめくっています 】
【 表では見えないけど、裏からだけ見える 昔の下絵 】
【 濡れた紙に挟んで すす落とし 】 【 破れに鎹を入れたところ 】
【 何とか 裏打も終わり、素干しした2枚の本紙をくっ付けてみました 】

【 仮張りに掛けて乾燥させます 】

こんな感じで、後2枚 準備出来たら 6枚を繋ぎ合わせ、全体に裏打をして再度仮張りに掛け

る事で、掛け軸に近づきます \(^o^)/

2014/7/14  書く

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