表具師店長の日記

久しぶりに古い襖の修理です・後編 (^^)/

【前回からの続きです

いよいよ 上張りの修理に取り掛かっていきます (^^♪

上張りのサイズより少し大きめに切った障子紙を作業台の上に置いて全体的に湿します (^^)/

その上に下地から外した上張りを裏返しに置き、全体に満遍なく湿します。

湿りを入れると紙は伸びます・・・

その為 伸びる事で上張り紙が折れない様に気を付けて 全体を湿すのです。

十分に湿りが入ったら少々時間を置き 糊が戻るのを待ちます (^^)/

が、今回の本紙は適当に糊を入れて納めてあるので、綺麗には伸びてくれません・・・ (>_<)

ある程度伸ばして広げ、重点的に糊が入ったところを狙って大目に湿し、先に破れ部分に引っ付いて

いる下張り紙を捲ってしまいます。

そうする事で綺麗に広げる事が出来ました (^^)v

そして 受け紙を捲りその下にある裏打ち紙(本紙に薄い紙で裏打ちをして上張りとしていました) も

捲りました。

 

 


この後は破れた部分に当て紙を入れ補強をし、欠損部分に似たような紙を補填し修理は完了です (^^♪

と言っても 破れの補修等には丸2日程は掛かります・・・ (~_~メ)

そして厚手の和紙で裏打ちを2回すれば修理の完了となります \(^o^)/

 


ただ、全体の修理で考えるとまだこの先が有ります・・・ (^^ゞ

上張りをする為の受け掛けをします。 二重に受けを掛けます。

 

 

その後 上張りをし、ふちを打って 引手を入れて 完成となります ヽ(^o^)丿



施主様には 喜んで頂けました \(^o^)/

長い文章を最後までお付き合い頂き 有り難うございました m(__)m


前編をご覧になる方はこちらから (^^♪


2023/10/18  書く




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奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗 高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。
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