表具師店長の日記
バラバラの本紙の修理を始めました!
とても傷んだ掛け軸の修理修復に取り掛かりました・・・
お預かりした時 掛け軸を開くことが出来ないほど、掛け軸自体が「からっから」に乾燥していた為少し
動かすと割れてしまう状態でした (>_<)
全体の長さが1m30cm 程 なのですが、まともな部分は30cm 程でした…
桐箱の中にバラバラになった本紙を入れていたのですが、それを取り出し全て表向けにして広げました。
まずまともな部分を敷き紙の中ほどに置きまずは文字の部分から並べていきました…(~_~;)
「多分こんな文字が書いてあると思います」 と言って写真を施主様が送って下さったので、それを確認
しながらの作業です。
また 本紙が乾燥しきっている為 丸まった状態から戻らないので、霧吹きで湿り気を与えて延ばしながら
の作業でした (^_^;)
参考の写真があったので文字は何とか作れましたが、肝心の最初の文字の欠損が多すぎて文字に
なりませんでした (>_<)
その後は周りの無地の部分です…
ジグソーパズルをやっているような気分で作業をしていました (^^ゞ
二日ほど掛かりましたが、何とか残っている本紙の断片を全て使って本紙を再現する事が出来ました!
これからは裏返しにして裏打ち紙の除去・欠損個所の補填・新しい紙での裏打ち・折り伏せ入れ等の
作業が待っています… (-_-;)
完成するのはまだかなり先になりそうです (^_^;)
また報告します (^^)v
2023/6/14 書く
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