表具師店長の日記

額装から巻物仕立てに (^^)v

 

久しぶりに巻物を作成しました ヽ(^o^)丿

【 中々感じの良い 巻物に仕上がったと自負しております… (^^ゞ 】

古い額の本紙を修理して、額に戻すのではなく 巻物に仕立てて欲しいとの施主様からのご希望が

あったのです (^^)v

ただ、本紙はかなり傷んでおり、修理をするのにかなり時間がかかりました。

【 お預かりした時点では、触るのも怖いほど傷んでました… 】
【 大きな破れはもとより、磨り減って無くなっている部分や昔の修理痕がありました 】
【 こんな感じに仕上がりました ヽ(^o^)丿 】

最近作った巻物は、本紙をそのまま利用したものでしたが、今回は本紙の傷みが酷いので、

本紙廻りに裂地を廻して作りました (^^)/

裂地を廻すと 厚みが増し硬くなることが多いので、今回は裂地の裏打ちも薄口の紙を使用し、

耳折り(掛け軸の場合幅を出すのに裁ちっ放しにするとほじけて来ますので、裁つべき位置に筋を付け

折り曲げる事でほじけを出無くします)をせず覆輪(ふくりんと読み裁ち切った裂地に細く紙を巻く事)

を取るだけにしました。

また 総裏の紙も薄い雁皮紙を用い裏面から胡粉を引きました (^^♪

表紙(一番表になる紙)は、間似合紙で裏打ちをし、本金と本銀の砂子振りにしました (^^)v

【 金銀両方を使っているので豪華です 】 【 裂地が表に出る部分すべてに覆輪 】
【 完成後の裏面 】 【 横から見たら… 】

かなり気を使って仕上げたので、しなやかに仕上がり 反りなども出ずに収まりました。

お客様にも満足して頂けました \(^o^)/

2020/4/22 書く

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奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗 高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。
近くには、邪馬台国卑弥呼の遺跡として有名な纏向遺跡があります。
古くなって傷んだ掛け軸・額・屏風等を1級表装技能士であり文化財保存修復学会会員であるベテラン表具師が責任を持って修理修復します。
又、書画などを掛け軸や額に表装(新調)致します。 大阪京都は出張見積り無料。

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