表具師店長の日記

文化財保存修復学会 in 東京

 

今年も 文化財保存修復学会の大会に参加してきました ヽ(^o^)丿

今年の大会は、帝京大学の八王子キャンパス で開催されました!

【 自分の中では 東京と思っていましたが、八王子は遠いです・・・ 】

この大会は、文化財修復についての口頭発表 ・ 模造紙大の紙に成果を記入したポスターセッション

そして 総会 を2日間で開催されます。 今年は6月22日・23日 でした。

ただ、文化財保存修復 と言っても範囲がかなり広く、店長の仕事に関する発表は全体から見れば

ほんのちょっとです・・・(^_^;)

その為、毎年 1泊2日で現地に行き、関係のある発表だけをしっかりと聞いて 残りは観光をして

帰ってきます (^^♪

今年は博物館のバックヤードツアーと言う催しが大会前日にあったので、それに参加する為2泊3日

で東京に行ってきました (^^)v

通常の大会では会員のみの参加ですが、このバックヤードツアーは会員以外も無料で参加できると

言う事だったので、嫁さんと美術関係の仕事をしている息子の3人で参加しました (^^)/

新宿駅から帝京大学までは約1時間かかります・・・ (@_@;)  結構遠いです・・・

京王線 ・ バスを乗り継いで、帝京大学に到着しました。 高い山の上です \(◎o◎)/!

【 左:バス停から見た校舎。まだ登ります。かなり高い所に有ります… 】
【 正面玄関 大きな大学です! この地下に博物館があります 】

博物館は本館の地下1階に有ります。 

地下にある博物館と言うのは珍しいそうです。 10cm深く掘るのに何百万単位で増えていくので

希望の天井の高さを確保するのが大変だったと言っておられました (^_^;)

バックヤードツアーを始める前に会議室で30分ほどお話がありました。

会議室には約50名ほどの方がいらっしゃり、二つのグループに分けて 博物館の見学と

バックヤードの見学を行いました (^^♪

店長たちは先に博物館の見学に回りました。

学芸員の方が付いて説明してくださるのですが、展示物についての説明ではなく、如何にして

学生や市民の方に興味を持ってもらえる展示をするかと言う事についてでした (◎_◎;)

でも その様な説明を受けると、展示してあるものも違う角度で見る事が出来 楽しかったです。

特に 「漢方・生薬」のコーナーでは、小瓶に入れた実物の展示がありましたが、まさか食べても

良いとは思っておらず、説明で 「食べる人も居ます」 と話されたので、思わず手を伸ばし食べて

みました (^^ゞ

【 先生のお話し 】 【 学芸員さんによる博物館の説明中 】
【 嫁さんと息子も真剣に聞いていました 】 【 生薬のサンプル。食べて良いとは! 】

一通り説明を受けた後、今度はバックヤードツアーに行きました!

バックヤードは、学芸員の資格が無くては鍵を開けれないらしく、担当の先生さえも学芸員さん

待ちでした・・・  それに、全員が部屋に入るとすぐに扉を閉めると言うのにも驚きました!

災害対策で、火事の時はスプリンクラーで水を撒くのではなく、ハロゲンを放出するのだそうです!

水を撒くと所蔵品が濡れてしまい ダメになってしまうからだそうです (@_@;)

絵画の所蔵庫を見せて頂きましたが、これにはビックリしました!

100号(畳一枚ほどの大きさ) の絵画を上下に2枚掛けれるほどのスクリーン状の棚がびっくり

するほど沢山ありました \(◎o◎)/!

ただ、開館してまだ数年しか経っていないのと、この大学に元々所蔵している物が少なかった事

もあり、バックヤードも綺麗なままで 見るべきものも他には殆どありませんでした (^_^;)

でも 貴重な体験をさせて頂き満足して帝京大学を後にしました。

【 バックヤードに入りました!】 【 ハロゲン注意の看板 】
【 絵画の保存庫。 大きなスライダーそれぞれの両面に 100号程の絵画が掛かっています 】

翌22日は 今回の旅行のメインである 「文化財保存修復学会の大会 」 です!

お目当ての講演は昼一だったので、午前中は先に帰る嫁さんを東京駅まで送り、そこから新宿

経由で 帝京大学まで行きました。  その頃には雨がパラついておりました・・・

受付を済ませ、まずはポスターセッションの会場に行きました。

沢山の展示がある中で、店長の仕事に関係のある発表は、3ヶ所ほどでした・・・

でも その発表が、今お預かりしている仕事の内容に近く、発表者に色々質問をし、これから

取り掛かる仕事のヒントを得ることが出来ました \(^o^)/

その後 メインホールに行き、和紙についての口頭発表を聞きましたが、こちらは 店長の仕事に

取り入れることが出来るような内容ではありませんでした・・・ (◎_◎;)

【 ポスターセッション会場 沢山の人とポスター展示 】
【 この発表が、現在受けているお仕事の参考になりました (^^)v 】
【 口頭発表。今回はこれだけが店長の仕事に関係ありそうでしたが、そうでもなかったです 】

これで一応店長の仕事に関係のある発表は全て終わり、会場を後にすることとしました。

会場の外は大雨になっていました・・・ (>_<)

今回は、バックヤードツアーと言う 普通では中々見ることが出来ない舞台裏を見ることが出来、

とても充実した大会だったと思います (^^♪

2019/7/10 書く

コメントする

名前

URL

コメント

当店の紹介
当店の実績
奈良県桜井市 お礼の品一覧ページはこちら
 なび奈良

奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗 高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。
近くには、邪馬台国卑弥呼の遺跡として有名な纏向遺跡があります。
古くなって傷んだ掛け軸・額・屏風等を1級表装技能士であり文化財保存修復学会会員であるベテラン表具師が責任を持って修理修復します。
又、書画などを掛け軸や額に表装(新調)致します。 大阪京都は出張見積り無料。

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

の日は商品の発送はお休みさせて頂きます。
メールの返信やお問い合わせにつきましては、在宅時は対応させて頂きます。

お友達リンク
三輪の地図
あんしんクレジットカード決済システム

表具師店長の日記

嶋岡店長

こんにちは!店長兼表具師の嶋岡です。

京都で修行を積み、この道一筋35年。数々の古い表具の修理修復をしてきました。
お客さん第一で、納得のいってもらえる仕事をモットーとしております。
お気軽に声をお掛けください。
店長日記はこちら >>

下記にメールアドレスを入力し登録ボタンを押して下さい。

変更・解除・お知らせはこちら

ページトップへ