表具師店長の日記

久しぶりの涅槃図の修理 Vol.4

 涅槃図を組み立て、総裏(最終の裏打ち)まで入れました ヽ(^o^)丿

涅槃図が綺麗になって帰って来たので、廻りの裂地を取り付けて組み立てなくてはなりません!

その為にはまず、作業台の拡張が必要になります (◎_◎;)

2011年に涅槃図を依頼された時に、作業台を拡張出来る様に細工をして頂きました (^^)/

その後何度も作業台を拡張して作業をしておりますが、今回もまた拡張する事となりました!

今回は片側だけで済みました.。

作業台だけではありません・・・

総裏を入れた涅槃図を乾かすために張り付ける「仮張り」も大きくしなくてはなりません。

今回は 一番狭い幅の仮張りを2枚横に繋ぎました・・・ (^^)/

   


昨年本紙の補彩に出してから、廻りの裂地は幅を継いで(裂幅が足りないので継がなくてはいけません…)

裏打ちをして用意をしておきましたので、今回はそれを取り出して糊で付けて行くだけですが、大きいので

取り回しがし難しくとても大変なんです (^^;)  

組み立てが終わると、全体にとても薄い紙で裏打ち(中裏)を施します。

   

   

そしてその後 柱の寸法と全体の長さを出して耳折(幅裁ちした部分の裂地がほじけるので、それを防ぐ

為に3mmほどの幅で裂地を折り曲げる事)をし、総裏の準備に掛かります。

そして最後の裏打ちである総裏を施しました。

作業台の両脇に脚立を置き、その上に梯子を乗せて作業をします (^_^;)

とてもやり難く大変な作業でしたが何とか無事終わり、2枚継ぎ足した仮張りにも納める事が出来ましたので、

後は乾燥するのを待つだけです ヽ(^o^)丿

 

 

仕上げましたら、また報告しますね !(^^)!


2022/9/26 書く




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