奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。近くには、邪馬台国卑弥呼の遺跡として有名な纏向遺跡があります。

表具店が何故素麺を… とよく言われます。
表具師の視点から見た、三輪素麺のお土産になっていると思いますので、その辺もお楽しみください。

 

 

  【 三輪素麺の歴史 】

 
三輪素麺は日本で一番最初に作られた素麺として有名です。

また、この素麺の製法が日本各地の素麺処に伝わったと言われています。

『三輪素麺工業協同組合』のホームページによりますと、

日本の麺食文化のルーツを遡れば、そうめんに至り、そうめんの歴史を遡れば、大和の国の三輪(奈良県桜井市)で生まれた手延べそうめんに至ります。
いまから千二百余年を遡る昔のこと。日本最古の神社、三輪山の大神神社で、ご神孫・大田田根子の子孫で八二七年に三輪族の氏上にも任ぜられた狭井久佐の次男穀主朝臣が飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願したところ、神の啓示を賜りました。仰せのままに肥沃な三輪の里に小麦を撒き、その実りを水車お石臼で粉に挽き、癒しの湧き水でこね延ばして糸状にしたものが、そうめんの起源と伝えられています。
そののち、三輪素麺はお伊勢参りの途中で訪れた人々を魅了し、手延べの製法も播州(兵庫県)、小豆島、島原へと伝わり、日本を代表する伝統食となりました。

との事です (^^)/

 

 

  【 三輪素麺の特徴 】


 ★ 特徴その1

三輪素麺は 「 コシの強い 素麺である」 とよく言われます。

これは 三輪素麺の特徴の一つですが、

農水省『手延べそうめん』品質表示基準よりもさらに厳密な組合自主基準を定め、

工程のすべてに人の手が加わる伝統製法を守っているからだそうです。

1754年に刊行された 「日本山海名物図絵」には
 

「大和三輪素麺 名物なり 細きこと糸の如く

白きこと雪の如し ゆでてふとらず 

余国より出づる そうめんの及ぶ所にあらず」
 

とあり 260年も前から三輪素麺は細く茹でてもコシが在る特徴は、変わらないのですね!

昔から三輪素麺が美味しいと評判であったようですね (^^♪

 

 特徴 その2

三輪素麺が、三輪素麺である証として 『 鳥居印の帯 』 での結束が有ります。

帯の色は、麺の太さによって黒以外の帯も有ります。

この黒の帯は、三輪素麺を代表する 「誉」 の印です。

鳥居印の帯が付いて無い素麺は、本物の三輪素麺とは言えないそうですので、

三輪素麺をお求めの際は、この帯を チェックしてくださいね (^^♪

 

 特徴 その3

「地理的表示(GI)保護制度」で、「三輪素麺」を新たに登録

「三輪素麺」は、2016年3月に農林水産省の地理的表示保護制度における登録産品として

GIマーク(地理的表示)の認証を受けました。

これは、産品の確立した特性と地域との結び付きが見られる真正な地理的表示産品であることを

証するものです。

  


左のシールを貼っている素麺だけが、

三輪素麺と認められています。

当然、当店の素麺(木箱入りのみ)

にも貼ってあります。

三鳥居 と GIマーク 三輪素麺んの

ブランドとして育てていきたいですね!

 

 

 【 三輪素麺の製造方法 】


素麺製造工程は、12工程あり 2日間かけて作業されます。

 【 1日目 】
 1.捏ね前作業  2.面圧機  3.板きり作業 1  4.板きり作業 2
 5.油返し  6.細目・小撚作業  7.掛巻き作業  8.小引き作業
 【 2日目 】
 9.さばき作業  10.門干し  11.裁断  12.結束

このように、じっくりと手間ひま掛けて作られるので、

コシの強い素麺が出来上がるのです (^^)v