表具師店長の日記

特大涅槃図を見てきました (^^)v

先月の半ば過ぎに、昨年涅槃図をお納めしたお寺にお伺いしました。

このお寺は、奈良市十輪院町にある 「 金躰寺 」 と言うお寺で、凄く歴史のあるお寺だそうです。

ウィキペディアによりますと、

金躰寺(こんたいじ)は、元興寺の道昭法師の開基と伝えられ、時期は不明であるが、
道昭は唐からの帰朝後、当寺に隠遁したという。天正10年(1579年)、奥州岩城出身の
良誉清範上人が入山し、法相宗から浄土宗へと改宗したことをもって中興とする。開基
の名に因み山号を道昭山とし、元興寺別院南光坊の名をとって院号を南光院とした。

本堂は、5間四面に広縁を巡らせ、正面中央に向拝を設ける。寄棟造・本瓦葺で、棟札
によると寛永14年(1637年)、行誉上人による再興とされる。奈良県指定文化財。内部
は手前を外陣、奥中央を内陣、両脇前方を脇陣、後方を位牌の間とする、典型的な
浄土宗本堂の形式である。
外陣周りの広縁は元は吹放しであり、また内部の部屋境には中敷居(床より高い敷居)
や建具で仕切った痕跡があり、内陣の周囲に結界を設ける江戸初期の浄土宗本堂の
特徴をよく示している。
本尊阿弥陀如来立像をまつり、右脇壇に善導大師・法然上人の両祖師像、および開山
良誉上人坐像が安置されている。左脇壇には、清凉寺式の釈迦如来立像と十大弟子
がまつられている。境内には地蔵堂と釈迦堂があったが、そちらの本尊であった地蔵
菩薩半跏像は現在、本堂に安置されている。

宝物
  • 仏涅槃図
  • 板絵塔婆 - 計9枚、元和6年(1620年)や寛永3年(1626年)など
  • 過去帳 - 慶長2年(1597年)の奥書 」
  • となっておりました \(^o^)/

    お伺いしたのが、涅槃会(釈迦が入滅した2月15日に行われる法要で、『仏遺教経』を読誦する

    そうです。)が行われた後でしたので、本堂の左手に ドーン と掛けてありました (^^♪

    凄い迫力でした (^^)/

    掛け軸を納めてあった箱に 箱書きが有ったのですが、

    奉納された年月ばかりを見ていて、店長は気付かなかったのですが、施主名も書いてありました。

    【 貞享 二年 は、1685年 】 【 施主七世 と言うのが、このお寺の七世 】

    このお寺の 「 七世 」 つまり、七人目のご住職が、この涅槃図を作られたという事です。

    本堂に掛けられた涅槃図の周りは、黒い柵で囲われ、 前にはこの七世の方のお位牌と花が

    お祀りされておりましたので、凄く厳かなより立派な掛け軸に見えました。

    店長が修理した掛け軸が、立派にお祀りされているのを見て、すごく感動し嬉しかったので、

    ここに報告させていただきました \(^o^)/

    ただ単なる掛け軸では無く、お祀りしてある掛け軸なので、写真は撮っておりません。

    来年の2月にも 一般公開されるそうです (^^♪

    その時は、報告したいと思います (^^)v

    2016/3/18 書く

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