表具師店長の日記

大きな仕事 (*^^)v

大きな仕事 (*^^)v

この1カ月間 非常に気を使った大きな仕事がありまして、それを今日納めてきました \(^o^)/

襖の新調なんですが、普通の襖ではないのです。

と言っても、プラスチックで出来ているとか・鏡張りの襖である訳ではありません (^^♪

下の写真のような、本金で襖全面に絵を描いてあるのですが、一枚?十万円! (-_-;) もするような襖は怖いですね。

傷つけたり・破ったりしたら、替えが無い一枚ものなんです。

鳥の子と言って襖用の上等の和紙に、本金で、山の絵を描いてあるのです。

これを金細工と言うのですが、襖一面に本金の砂子をまいて絵を描いてあるので、紙だけで一枚?万円もする紙です。

紙が上等であれば、それに付随する 下地・下張り・椽(ふち)等も、上等になってきます。

下地は、框が太く・組子も太くてがっしりした物を使用。

下張りは、片面で5枚の手漉きの和紙を張り その後2枚の受けを張る。
計 片面7枚 両面で14枚の紙を表の紙の下に張りました。

椽は、桧材を地とし 上に漆を2回塗ってある、『中入りつや消し』と言う椽を使う。

全ての材料を吟味し、丁寧に気を使いながら作業を進め(安物の襖のように、バタバタと作業することはやはり出来ないですよ)、ようやく 昨日仕上げをしました。 そして、今日納めに言ってきました !(^^)!

この辺の作業内容については、後日 特集ページを作る予定ですので、請うご期待!!

集中して作業をするため、最近体の疲れが抜けず大変だったのですが、ホッとして 家に帰ったらひっくり返って寝てしまってました (^_^;)

下の写真が、納めた襖です。 家の凄さもわかるように写真を撮ってきました \(^o^)/

上の左なんか天井を見てください。二重の格天井と言って、無茶苦茶手間のかかる仕事をしてあります。

その右の書院の障子も凄いです。木の持つ本来の色の違いを利用して、景色に仕上げています。

襖だけでなく、全てに凝った家でした ヽ(^。^)ノ

2009/11/6 書く

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