表具師とは

表具師は、掛け軸・襖・額・屏風・衝立等 和室の室内装飾全般の、新調・張替えを行います。
それに、茶室の腰張りや行灯の張替え等 まさに 『 紙・裂・糊を使用して、作り上げていく作業行為 』 をする人です。また最近では、クロス張りをする表具師の方も増えております。

私はこの表具師と言う職業に誇りを持っております。まず、この 『 師 』 ですが、広辞苑によりますと 『 一芸にすぐれた人。技術の専門家。 』 と載っております様に、本当の職人さんであるとの証です。その為、日々の研鑽はもちろんの事・色んな勉強もしております。
そして表具師はお客さんの家の中に入って作業をするということから、それだけ信頼してもらえる職業であると思っております。

掛軸・額・屏風・衝立・襖・裏打ち ・・・  其々について簡単に説明します。

 

 

【 掛け軸 】

 

表具師の最もポピュラーな仕事です。
お客様が持って来られた 「 書 」 や 「 絵 」 を 掛け軸に仕立てます。(新調)
修理修復の場合は、中の絵もしくは書を取り外し、傷んでいる所を修理し、新しい裂地を使って掛け軸に仕立て直します。
中には、元々使ってあった裂地を使って元の状態に戻すこともあります。
左の写真は、絹本に描いた絵を 中廻しに金襴を使って三段表装にしたものです。

【 額 】

額は、大きく分けて 右の写真の様に横に長いものと、縦に長いものの2種類があります。
日本では、横に長い額は 襖の上の部分に飾り、縦に長い額は 壁に吊るします。
額の修理修復は、ほとんどの場合 中の本紙だけを取り外して修理し、廻りの布や紙を新しくします。

 

 

【 屏風 】

最近修理の問い合わせが増えてきました。
屏風は、2曲・4曲・6曲 と言うような種類があります。
襖の様なものが2枚引っ付いているのが2曲・4枚引っ付いているのが4曲・6枚引っ付いているのが6曲と言います。左の写真は6曲屏風です。
写真の様に本紙の張ってある屏風・直接絵を描いてある屏風・全面金や銀張りの屏風等 色々な屏風を作ることが出来ます。
屏風の修理では、蝶つがいがしっかりしているかどうかで修理料金が大きく変わります。
海外には「 雛屏風 」と言われる小さい屏風が多いようです。

 

【 衝立 】

衝立は、部屋の間に置き その部屋の簡単な間仕切り・目隠し として利用されます。屏風と似たような使い方ですが、こちらは1枚ものです。両面が表となりどちらから見て頂いても大丈夫です。
衝立は、全面が木で出来ているもの・枠が木で中が襖(紙張り)となっているもの があります。
全面木で出来ているものは、当店では修理できません。


【 襖 】

襖は日本建築の中で一般的に使われる間仕切りです。
屏風や衝立と違い 開け閉めが出来ます。
座敷の中には、床の間と言うのがありそこには小さな襖がはまっています。これらは全面金張りであったり絵が描いてあったりして、海外でもお持ちの方が多いと思います。

 

【 裏打ち 】

裏打ちは、表具師の仕事の基本です。
全ての作業の中に含まれています。
本紙だけをお持ちの方も裏打のやり替えで綺麗になります。
本紙の色止めを施した後、古い裏打をめくります。そして傷んだところを補強して、再度新しい紙で裏打を仕替えます。

 

 

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 なび奈良

奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗 高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。
近くには、邪馬台国卑弥呼の遺跡として有名な纏向遺跡があります。
古くなって傷んだ掛け軸・額・屏風等を1級表装技能士であり文化財保存修復学会会員であるベテラン表具師が責任を持って修理修復します。
又、書画などを掛け軸や額に表装(新調)致します。 大阪京都は出張見積り無料。

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嶋岡店長

こんにちは!店長兼表具師の嶋岡です。

京都で修行を積み、この道一筋35年。数々の古い表具の修理修復をしてきました。
お客さん第一で、納得のいってもらえる仕事をモットーとしております。
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